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香りのサービスシリーズ

図書館における香りのサービスについて

香りのサービスシリーズ、2回目の本日は「図書館」における香りのサービスについてです。

新型コロナウイルスの影響で図書館も新しいサービスの形が増えています。

多くの図書館が休館していたうちは中々難しかった図書館も、段々と人の流れが戻ってきました。

我が家の近隣の図書館は、幸い予約受付などで通常より多めの書籍を借りることもできた為、大変お世話になっています。

図書館や書店など、「本が大好き!」という方にはなくてはならない存在です。

そんな図書館をはじめとした公共施設でも、近年香りのサービスを取り入れていたケースがあります。

そこで今日は図書館における香りのサービスについてのお話です。

図書館での香りのサービス

書籍を除菌する機械の導入

書籍を除菌する機械があることをご存知でしょうか。

特に図書館にある書籍は、多くの人の手に渡っています。

自宅で保管している本を思い出していただければ、ホコリをかぶったり、古い本だとカビがはえてしまったりと、意外と保管が難しいと感じたこともあるのではないでしょうか。

新型コロナウイルスの流行により、図書館では館内の除菌だけでなく返却されてきた書籍の消毒・除菌まで幅広く対応されていました。

そんな中、書籍除菌機を導入していた図書館ではこの機械を使用することで書籍の除菌をしっかりした上でまた貸し出すということで、より安心して借りられる環境を整えられていました。

図書除菌機は、

 ①本を開いた状態で紫外線(UV-C)を照射・ページの中まで除菌

 ②消臭抗菌剤を循環させ、煙草臭、ペットのにおいなどをとる

 ③本の下から風をあて、ページ間に挟まったホコリ、食べ物のカス、髪の毛、フケなどを除去

3段階で書籍をキレイな状態に仕上げます。

特に長期間貸し出されていた書籍は、そのご家庭特有のにおいがついてしまうこともあり、煙草のにおいも思いのほか染みついています。

この機械が導入されることで、図書館スタッフの負担が減り、借りる側からしても安心して借りることがができるので、メリットづくめのように思えます。

「香りのサービス」ではないのですが、においを除去してくれるという点でご紹介させていただきます。

図書館のエントランス等での香りのディフューズ

図書館では古い書籍のにおいだけでなく、来館した方や持ち物から様々なにおいがします。

来館した方への「おもてなし」の意味で香りが使われていたり、様々なにおいを払拭するために使われている場合など様々な理由で使われているようです。

図書館にいる間はリラックスしてほしいと、スイッチの切り替え目的で使用されているケースもあります。

コロナ流行前から導入されているケースもあり、多くの来館者に喜んで欲しい、ゆっくりくつろいで欲しいという想いが込められています。

図書館における香りのサービス 注意点

図書除菌機導入先での注意点

個人的には図書除菌機が導入されている図書館は安心して使用できると感じています。

我が家の場合は特に子ども向けに借りることが多い為、しっかり除菌されたものを借りることができ、さらにこちらが返却したものを除菌してから次の方に渡していただけると思うと、安心して利用される方がほとんどではないでしょうか。

ただ、一方でこの機械を通した本を手にできない方もいらっしゃいます。

化学物質過敏症の方です。

先程、機械の中で「消臭抗菌剤」を循環させていると紹介しました。

この消臭抗菌剤が、化学物質過敏症の方ですと反応してしまい、体調不良になる為利用できないのです。

化学物質過敏症についてまたブログにアップさせていただきますが、微量の化学物質でも反応してしまう為、この消臭抗菌剤だけでなく、他の物質に反応を示すこともあります。

特殊な状況ととられそうですが、実は誰でもいきなり発症しうる為、ご自身やご家族が発症した場合は注意が必要になってきます。

また、図書館スタッフの方もこのようなケースがあることを留意いただけるとトラブルの際の助けになるかもしれません。

アロマ導入先での注意点

おもてなしやマスキングの意味をこめて使用されているアロマですが、こちらはどうでしょうか。

多くの方に喜ばれ、滞在時間の延長に繋がっている場合もあります。

一方で、アンケート結果を元に短期間で香りのディフューズを中止にしたケースもあることをご存知ですか?

全ての人が必ず気に入る香りを作ることは極めて難しく、どのような香りでも苦手に感じる人は必ずいます。

また、「安心」「安全」と謳っているものを見ることがありますが、全ての人に必ず安心して安全に使える香りというのはありません。

万人受けすると言われている柑橘系の香りですら、拒絶反応が出る方もいらっしゃいます。

この香りが原因で利用をやめてしまうこともあります。

「無臭」の状態を好み、天然由来のものであっても「香り」を好ましく思わない場合、せっかくおもてなしの気持ちで取り入れたものが悪影響となってしまうこともある、ということは留意すべき点で、誰でも利用できる公共の場でこのようなことがあると、トラブル・クレームの原因にもなりえます。

香りのサービスを導入されているところは数多く存在しますが、「ご利用できない方はお申し出ください」が通用しないのが香りのサービスの特徴で(事前に申し出があった場合、使用を控える場所・企業もある)、食べ物アレルギーと比較しても避けることが難しいものであることは容易に想像できます。

多くの人が利用する場所でこのようなサービスを導入する場合、香りが苦手である方も安心して過ごせる場所も用意することが大切です。

  • この記事を書いた人

真木 真奈

通算10年程製薬企業のMR(医薬情報担当者)として勤務。

お薬を否定せず、「自然療法は正しい知識で」取り入れることをモットーとしたわかりやすいレッスンや、効率良く学び「全てのアロマ資格に一発合格」した経験を活かした資格試験対策も好評。

・NARD JAPANアロマインストラクター
・MAA認定メディカルアロマプラクティショナー
・JAAトップインストラクター
・yuicaインタープリター
・コスメ薬事法管理者

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